これまでの活動記録

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2023(R5)年度


9月28日 9月交流会「しゃべるバス停が地域の活性化にもつながる?~移動のしやすさがもたらす効果とは~」

【日時】2023年9月28日(木)18:30~20:30

【場所】名古屋都市センター11階ホール

【講師】山本 大介 准教授(国立大学法人名古屋工業大学研究科情報工学専攻)

【参加者数】会場28名、オンライン6名

【開催記録】pdfファイル


2022(R4)年度


10月24日 10月交流会「ヘリテージマネジメント~地域を変える文化遺産の活かし方~」

【日時】2022年10月24日(月)18:30~20:30

【場所】愛知県産業労働センターウインクあいち 908会議室(オンライン配信併用)

【講師】松本 茂章 氏(文化と地域デザイン研究所代表)

【参加者数】会場20名、オンライン26名(申込者数)

【報告】(株)伊藤建築設計事務所  川本 直義

 講師の松本茂章先生から、2022年5月に学芸出版社から出版された『ヘリテージマネジメント~地域を変える文化遺産の活かし方~』の趣旨や内容について写真やエピソードを交えて説明があり、その後和やかな雰囲気の中で、参加者からの質問に答える形で進められた。
まず、文化遺産マネジメントには、次の3つの役割があると指摘があった。
①地域の今日的課題の解決に貢献する
②地域の歴史的な特色や重み(独自性)を再確認し、そのまちに暮らす誇りを形成する
③歴史遺産を保存・継承する技法や技術を残す、あるいは技法技術を磨く
マネジメントを進めるにあたり、いろんな人(人材)が必要であり、資金調達の努力が欠かせなく、総合的な人的ネットワークの構築が急務であると指摘された。様々な事例からこれらの指摘がうなずけた。

 講演の最後には、「文化遺産経営」の興味深いところとして、①東京一極集中に「風穴」を開ける効用があること、②縦割り行政に横ぐしをさすこと、③総合的なプロデュース能力が問われていることとし、文化遺産経営人材の育成こそが今日的課題であると指摘された。イギリス、アメリカなどでは、文化遺産経営の教育が大学等でされているが、それが仕事として職を得ることにつながっているとのことだが、日本では勉強しても就職に直結していないことが課題であるようだ。

 参加者から、どこが就職先になるかという質問が出された。そこで、文化遺産経営には誰が関わるとよいか改めて考えさせられた。もちろん、文化遺産の所有者が重要であるが、その周辺の人たちの熱意などが大きいことがわかる。多くは改修工事などを伴うことから、建築士が関わることが多く、活用に関しても技術的な問題が大いに影響することから建築士の意見が大きい。しかし、建築士以外の多様な人材の関わりこそが重要だろう。仕事として建築と社会をつなぐ建築家の役割も重要であるが、地域づくりを業務とするまちづくりコンサルタントの役割も重要であると改めて気づかされた。

 この交流会を開催し、私たちまちづくりコンサルタントは、ヘリテージマネジメントの人材育成、人材の受け入れにも取り組む必要性があると感じた。

会場の様子

案内チラシ


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