次世代ビルの条件
次世代ビルの条件 編著者 オフィスビル総合研究所「ベースビル研究会」
出版社 鹿島出版会 2000年5月30日 発行

 まちづくり、地域づくりにとって重要な要素である建物(ビルディング)。
しかし、社会・経済・技術・制度、又それらに対する人の価値観が短期間に大きく急激に変化している現代において、建物も従来の延長線上では考えられなくなってきています。
本書は主としてオフィスビルを対象としていますが、必ずしもオフィスビルに限った事ではなく、これからの「建物」すべてに対して考慮すべき内容を提示しています。その内容は事業主、企画、設計、施工、運営管理といった建物に携わるすべての分野に関して言及されています。
「次世代ビル50の視点」と称してあげられた50の項目の中でこれはと思われるものは
・ 重要性高まるプロパティマネジメント
・ ライフサイクルコスト・アプローチ
・ 建てるときから解体を考えていく発想へ
・ 陳腐化という静かな破壊からビルを守る
・ リニューアルの忘れ物
その他 本文中に出てくるキイワードとしては
LCM、スケルトン・インフィル、グリーンビルチャレンジ98、デューデリジェンス、
カーペッタブル面積、タスク&アンビエント照明、PM/CM などなど
「なんやねん それ?」 と思われた方はぜひ本書の一読を!
「空缶?ペットボトル? リサイクルするのがトーゼンじゃん!」という現代で、これからの建物を考えてゆくヒントとなる一冊です。
鈴木 崇之((株)環境開発研究所 名古屋事務所)/2000.11

 

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