ユニバーサルデザインの教科書
日経デザイン編
日経BPセンター、2002年5月30日発行

 本書は、ユニバーサルデザイン(UD)の実践的習得と応用を身に付ける教科書として編まれている。基礎編、実践編、応用編の3部構成となっており、生活の中の具体例を多用し、UDの達成度評価法として開発されたPPP(プロダクト・パフォーマンス・プログラム)の理解を中心に、実践するうえで必要なガイドラインや評価方法について解説している。
 コラムで紹介されている「デザイナーが使い手をよく研究して、理解していれば、私たちはUDを生み出す必要さえなかった」というダイアン・ピルグリム氏(ニューヨークのデザインミュージアムで数年前に世界初のUD展覧会が開催された当時のミュージアム館長)の言葉は、UDの本質を示している言葉だと思う。加齢、子ども、障害、身体の動き、心理などあらゆることに配慮し、観察し、実験する。そして、ユーザー(=住民)とともに考えていく。
 本書はUDの商品開発を目指す人向けに書かれているが、まちづくりを進める上でも必読の著書である。


浅野 健((株)都市研究所スペーシア)/2002.7

 

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