初学者のための 都市工学入門
著者:高見沢 実
出版:鹿島出版会 2000.2.10
 近年、まちづくり活動の活発化に伴って、一般市民向けにまちづくりのノウハウを解説したものや、実際に活動しているまちづくりの内容を紹介するものなど、これからまちづくりを行っていきたいひとのための本がみられるようになってきた。
 しかし、まちづくりをより深く学ぼうとするとき、初心者が読むには分厚く網羅的で読んだ後、放心状態になるような本ばかりなのにとまどうのではないだろうか。
 本書は、このようなまちづくりに興味を持ったひとがさらに深くまちづくりの意味や方法を知るのに最適な1冊となっている。
 内容としては、基本を一通り押えながら、具体的な事例や最近話題となったニュース(御嵩町 産業廃棄物問題等)を盛り込むことによって、都市の今日的な課題にも応えた読み物としてまちづくり初心者が楽しく学べるものになっている。
 また、2章における「都市の読み方」は、5人の都市計画家の難解な理論を非常にわかりやすく解説しており、まちづくり専門家も目から鱗ものの内容で、コンサル1年生にはぜひ読んでほしい本である。 
亀井(ランドブレイン)/2000.10

 

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