会議の技法
吉田新一郎著
出版:中公新書1520/2000年2月25日初版

 われわれコンサルタントの仕事は会議が多い。仕事の成果や大変さは会議に左右されるといっても過言ではない。担当者との会議、市民参加の会議、委員会、庁内会議、などなど。しかし、決して有意義な会議ばかりではなく、何も決まらず時間だけが過ぎる会議もある。誰も意見を言わなかったり、一人が独壇場でしゃべっていたり、話題がそれて話が迷走したり。そうした会議の無駄をなくして創造的な会議を行うための具体的な技法がこの本には紹介されている。

 もともと、ワークショップの技法を学ぶときに人から薦められた本であるが、いろいろな会議への応用の可能性があっておもしろい。当たり前のことだが、「これから何を決めるのか」「そのための時間配分は」、これを会議の初めに全員で確認して前に板書しておくだけで、意外と時間どおりに会議が運んだりする。ワークショップはもとより、社内の会議、自治会の会合など、仕事でもプライベートでも役に立つ一冊です、お試しあれ。

藤森幹人((株)日建設計 名古屋オフィス)/2003.6

 

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