新しい交通まちづくりの思想 〜コミュニティからのアプローチ〜 |
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著者:太田勝敏編著 | ||
出版:鹿島出版会1998.9.20
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「"自分の一生を世の中にどう役立てていくか"」を決意したことはないだろうか? 「"そのために自分を高めていこう"」という心意気を感じたことはないだろうか? 夏の終わりに行われた熱気溢れる試験の日、住民参加について問われた解答を読み返した後、"これではいかん"と気づき、自らの「"志"」に思い立ち、この本を手に入れた。 対象の分野は「交通」であるが、街の活性化や居住環境等の向上に資する交通計画を中心に住民参加を議論しており、"まちづくりに関わりたい"、"仕事のために役立てたい"、"日常生活で得られない生き甲斐を感じたい"と考える人にはもってこいの一冊である。 この本を読み進めていく上での住民参加への私なりの視点を整理したい。 1.主体別(住民・行政・プランナー)の立場から住民参加への問題意識を持とう。 2.住民参加やその意義、日本での取り組みから、自らの関わり方を考えよう。 3.住民参加の具体的方法としての先進事例と社会実験論から、仕事や日常生活を通して触れる街について自ら考え、住民参加への第一歩を踏み出そう。 4.海外における住民参加の制度と最新事例から、どう役立てていくかを追求しよう。 5.日本の先進事例と現地の声から、具体的な展開へのヒントを学ぼう。 6.住民参加とまちづくりの実現に向けて、何が必要なのかを真剣に考え、コミュニティとの関わりの中で、自らの「"志"」を立てよう。 住民参加がまちづくりにおいて脚光を浴びている昨今、自分達の街を自分達で創っていくには、個人レベルでのライフスタイルそのものを見直していくことも必要となります。コミュニティの中での"志"を立てようとしている方にはもちろんのこと、コミュニティの外での"志"を立てようとする方にも、是非読んでいただきたいお薦めの一冊である! |
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本田俊介(中央コンサルタンツ株式会社)/1999.11 |