知多市は、古くから知多木綿の産地として栄え、江戸時代には知多晒として江戸に送られた。岡田地区は輸出用の広巾物を多く産したので、それらの工場や商家が散在する。ゆるやかなカーブを描く坂道の両側に土蔵や板塀が建ち並ぶ、昔なつかしい街並みである。地元のまちづくり活動も活発であり、観光に特化せずとも、地元の宝として、次代に継承したい景観である。