電車が好きだった幼い子供にせがまれて、この場所へよく来た。次々に入線し、出て行く電車を見て、飽きることがなかった。買い与えた絵本の特急列車の名前を全て諳んじる息子に驚き『この子は天才だ』と思った。 ・・・そして20年が過ぎ、息子はただの凡才であることが判明した。