(仮称)北地区福祉会館の整備/日進市

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協働/地域のコミュニティの核

はじめに


話し合いの様子

 日進市では、高齢者が憩いの場として楽しめる施設、児童が家庭や学校以外で健全に過ごせる施設、また、地域のコミュニティの核となる施設として、各地域ごとにコミュニティ機能を併せ持った福祉会館を整備しており、市内に6館整備されています。
 現在、岩崎町を中心とした北地区では、既存の福祉会館の老朽化にともない、(仮称)北地区福祉会館の整備を平成19年度中のオープンを目指して進めています。この福祉会館整備に関する事業は、公募により集まった市民と行政、設計者による協働によって進められています。

様々な段階での協働

 この福祉会館に関する事業では、基本計画策定から、基本設計、実施設計、外構設計…そして運営の仕組みについての検討に至るまでの様々な段階で、市民、行政、設計者による協働によって進められています。

長期間にわたるプロジェクト

 基本計画開始とともに協働のプロジェクトがスタートしたのが平成16年5月。それから平成19年度のオープンに向けて、現在も継続中です。

仕組み

 基本計画開始(平成16年5月)から実施設計終了(平成17年12月)までは、図に示すように「設計研究会」を中心とした仕組みにおいて検討が進められました。「平日版設計研究会」やアンケートなどさまざまな調査を実施し、できるだけ多くの方から意見を収集し、計画案へと反映できるような工夫がされていました。
 また、設計研究会での検討により専門的な視点を加えるために、市民の代表、行政、設計者に福祉など関係する分野の専門家を近隣の大学より招き、専門委員会を開催しました。
 平成18年の3月には実施設計終了とともに設計研究会は解散となりましたが、引き続き福祉会館の運営の検討を行う会「北福会」が発足し、協働のプロジェクトは引き継がれています。


お楽しみ

 設計案完成後には、設計研究会に参加している市民の手で設計発表会を開催し、より多くの人に福祉会館のことを伝えました。発表会では計画案の発表だけでなく、市民の手による笛や尺八の演奏会、地域の伝統文化紹介なども行いました。
 また、工事着工時には地域の方に声をかけ、お祝い会を開催しました。お祝い会では仮囲いに絵を描いたり、みんなで餅つきをしてぜんざいをふるまったりしました。


設計発表会の様子


設計発表会の様子


お祝い会の様子


お祝い会の様子

葛山 稔晃((株)都市造形研究所)/2006.8

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