東郷町は名古屋市のベットタウンとして発展する人口約3万8千人のまちです。グリーンベルト構想は、このまちの自然環境のシンボルである「境川・前川・愛知池」を中心とした一体を、生物の生育・生息の場として、また、人々が集い、憩い、学び、ふれあうまちの財産として保全・活用していくための今後の方向性を住民参加で検討するものです。なお、この取り組みは第4次総合計画の重点プロジェクトに掲げられたことからスタートしています。(ちなみに重点プロジェクト自体も住民の皆さんからの提案がもとになっています)
本構想を策定するにあたって、町内在住の有志17名からなる「愛知池〜境川グリーンベルトを考える会(水・親・緑のわ・・・すいしんりょくのわ)」が立ち上げられました。考える会は、平成13年7月に第1回を開催して以来、平成14年3月までに9回のワークショップ(現地探索含む)が開催され、基本コンセプトから保全・活用計画、実現化方策の検討等が行われました。また、平成13年11月には、考える会の活動をPRするためのイベントも開催されました。
▲ワークショップの様子 | ▲参加型イベントの様子 〜魚釣りゲーム!〜 |
考える会では、「自然」「人」「話題」という3つのキーワードからなる基本コンセプトがまとめられました。
グリーンベルト構想の実現化にあたっては、「計画づくり〜整備・保全〜維持管理(後世への継承)」までの各過程において多彩な住民参加の場と機会を設けることを基本としています。これを受けて、今年度は考える会を継続的に開催し詳細な検討を行うほか、PRを込めたグランドワーク等の開催を通じ、構想で定めたビオトープ等の整備を図る予定となっています。
グリーンベルト構想では、空間形成のキーワードとして、「自然」と「人」に加え「話題」という言葉が用いられています。これは、自然環境を単に人々の癒しとふれあいの空間だけでなく、様々なアイデアを凝らした「話題性の発信の場=まちおこしの起点」にしたいという住民の皆さんの願いから来ているものです。このように東郷町では一味違った住民参加でまちづくりが進められようとしています。
第一歩を踏み出したばかりのグリーンベルト構想ですが、これからの展開をご期待ください!
*ホームページ→ http://www.town.togo.aichi.jp/kei/to/HP/mein1.htm
≪ランドブレイン株式会社名古屋事務所 鶴田貴明≫