2009年4月交流会

高速道路ハイウェイオアシスの開発を巡る

1.活動概要

■開催日  2009年4月21日(火)

■趣旨

 今回は、名古屋圏内にある3つのハイウェイオアシスに着目した。地域振興や高速道路利用者へのサービス向上を図り、各地で開発が進められているハイウェイオアシスの実態を見学するとともに、市の担当者から開発にかかる経緯や課題であったことなど、ヒアリング調査を実施した。今回は、一日で刈谷ハイウェイオアシス・美濃加茂ハイウェイオアシス(日本昭和村)・川島ハイウェイオアシスの3箇所を視察した。


■参加者  計15名

■行 程  

時間

場所

備考

9:00〜9:15

名古屋駅集合・出発 刈谷まで移動

 

10:00着〜
12:00

刈谷ハイウェイオアシス
・視察(事業紹介+意見交換+現地紹介)
・対応:刈谷市役所および民間施設管理者
・岩ヶ池都市公園、温泉、デラックストイレ

視察

 

第二東名+東海環状自動車道 美濃加茂まで

 

12:50着
〜15:15

美濃加茂IC
・日本昭和村 昼食(団体予約)
・施設見学

食事、施設見学

 

東海環状+東海北陸 川島まで

 

16:00着〜
17:00

ハイウェイオアシス川島
・河川環境楽園・自然発見館
・岐阜県世界淡水魚園水族館他 施設見学

施設見学

 

名古屋まで移動

 

18:00

名古屋駅着 解散

 

 


2.刈谷ハイウエイオアシス

■情報提供者
  • 刈谷市役所(都市整備部公園緑地課ハイウェイオアシス担当)

  • 民間管理者(オアシス椛田部長)
■プレゼン・意見交換等
  • 岩ヶ池総合公園(390ha)事業は、平成6年5月から公園整備の協議を開始し、平成9年に事業承認、都市計画決定を行う。


  • 公園整備の事業検討を行っている中で、第2東名のパーキングエリア(PA)整備の協議が始まり、地元のメリットを考慮し、地元も利用できるハイウェイオアシス整備を行うこととなった。平成11年から用地買収、平成13年から工事着手、平成16年12月4日にオープンする。

  • 利用者数の推移
  •  

    H16年度
    (H16.12〜)

    H17年度

    H18年度

    H19年度

    H20年度

    利用者数

    140万人

    475万人

    597.1万人

    603.6万人

    787.6万人


  • 利用者の特徴としては、高速からの利用者が52%、市民利用が48%となっている(レジカウント)。当初事業計画時の損益分岐点は、400万人の利用を想定していた。想定以上のメンテナンスコストが発生しているが、事業性は確保している。


  • ハイウェイオアシスの設計思想:従来のPAは、駐車場とトイレだけの「縦」の動線しかない。ここでは、プロムナードという発想を持ち込み、商業施設等を利用する「横」の動線を計画した。


  • 他でまねできない施設とするため、「デラックストイレ」を整備している。PASAの利用目的の90%以上がトイレであること、女性の声を重視したこと、女性が利用すれば運転手の男性まで引き込めること等から、デラックストイレを計画した。


  • 岩ヶ池総合公園の管理業務について、指定管理者制度を導入し、オアシス鰍ェ指定管理者となっている。
■視察風景写真

3.美濃加茂ハイウエイオアシス

■施設概要
  • 東海環状自動車道・美濃加茂IC/SAと隣接する「平成記念公園・日本昭和村」を繋ぎ、美濃加茂ハイウェイオアシスとして整備されている。


  • 昭和村では、昭和30年代の懐かしい里山風景を思い起こさせる、どんぐりの森やホタルやメダカが生息する渓谷、棚田、茶畑、桑畑などが再現されているほか、懐かしの玩具や伝統芸能などを通じて、当時の文化や風俗にもふれることもできる。


  • そば打ち体験や陶芸など体験プログラムも豊富に用意されている。
■視察風景

4.川島ハイウエイオアシス

■施設概要
  • 川島ハイウェイオアシスは、「河川環境楽園」内に整備されており、水中探検レストランやアミューズメント施設、屋外アスレチック、飲食物販売施設などから構成されている。


  • 総入園者は、平成17年4月末時点で、2,000万人を達成している。

  • 平成16年7月14日には、公園のランドマークとなる「大観覧車オアシスホイール」や世界の淡水魚を集めた「世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ」が完成し、自然環境共生型テーマパークとして全園オープンした。

  • 国営公園には、子供たちが自然を遊びながら学べる木曽川水園や自然発見館、河の森、川原広場が整備されている。また、河川湖沼の自然環境の保全・復元の研究を行うための施設として自然共生研究センターが併設されている。
■視察風景

(記録:木下 博貴/(株)地域計画建築研究所)


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