2003年度9月交流会

「コンサルタントの現場からの報告
〜住まい・まちづくりはどう動いているか〜」

【日時】 2003年9月26日(金) 18:30〜20:30
 【場所】 (財)名古屋都市センター14階 第3・4会議室

 【参加者】  25名 (懇親会21名)

 今回の交流会では、会員それぞれがどんなまちづくりに関わっているかを知り合う場として、多くの会員の方から報告いただき、質疑応答などによって交流を深める場として企画しました。
 各社から発表者1名を選出していただき、事前に事例シート(A4判1枚+参考資料A4判1枚)を記入いただきました。12社15名から事例シートの提出があり、11名の方から事例を発表いただきました。なお、事例報告のテーマは「市民参加(市民主体)の住まい・まちづくり」とし、中部地域(愛知県を中心に岐阜県、三重県)における事例について報告いただきました。
 時間の関係からそれぞれについて質疑応答をすることはやめ、事例の内容から3つのグループに分け、グループで質疑応答や意見交換を行いました。この場では充分な意見交換が行えませんでしたが、終了後、場所を移動して懇親会。多くの方に引き続きこの場にも参加いただき、遅くまで話しがはずみました。



■プログラム
  18:30〜20:00 事例発表
  • 11名の方から7分30秒という短い時間でしたが、事例に関して「業務の背景・目的」「どのような形で住民参加(住民主体)の住まい・まちづくりを進めたか」「この取り組みの特筆すべき点」「住民参加(住民主体)の住まい・まちづくりそ進めるにあたって苦労した点、反省点など」について報告いただきました。


  20:00〜20:30 グループに分かれて質疑応答・意見交換
  • 3つのグループでの質疑応答・意見交換の様子は以下のとおりです。
<Aグループ>
 紙上参加の方から、簡単に紹介をいただきました。
 フリートーキングでは、「 住民参加の場を仕掛けても、住民サイドの参加が非常に少ない」とか、「住民会議で検討してまとめた結果を広く地域に認知させるにはどうしたらよいのか」といった住民参加における悩み相談や、「総合学習として実施したWSの成果はどのように計画に反映できるのか」など発表内容に対する質疑応答が行われました。


<Bグループ>
 年齢や性別、地域のバランスの良い参加者の集め方、地域への情報発信のあり方、マンネリ化を防ぐためのワークショップの雰囲気作りやプログラムの工夫、さらに限られた予算や地域との利害関係ののなかで、いかにして行政と上手に役割分担をして進めているのかなどについて、各自の現在の取組み状況を踏まえて意見交換しました。


<Cグループ>
 不特定多数が利用する施設計画やマスタープランなどへの市民参加の呼びかけ方、ワークショップを進める中でのコンサルタントの職能のあり方やフィーの状況などについての質疑応答がありました。また、コンサルタントとNPOとの役割分担、どのように市民組織を育成していくかなどについての意見も出されました。 



●発表順とグループ分け(会社名50音順、敬称略、(1)(2)(3)はグループ分け)

(株)エルイー創造研究所 川本直義 (B)
 「城山・覚王山地区魅力アップ事業の取り組み」(名古屋市千種区)

(株)国際開発コンサルタンツ 山本孝 (A)
 「住民が主体となったまちづくり計画案(地区計画案)の作成」(愛知県東郷町)

玉野総合コンサルタント(株) 古館昭宏 (B)
 「地方都市における総合的なまちづくり 〜地方都市の“都市再生”〜」(岐阜県神岡町)

(社)地域問題研究所 辻川琢也
 (C)
 「地域づくりに関する知恵と情報をつなぐ広場『みかわ・人・ネット』の運営」他(愛知県三河地域)

(株)地域計画建築研究所 福井秀樹 (A)
 「交通バリアフリー基本構想策定における市民参加」(名古屋市)

中央コンサルタンツ(株) 桑嶋博史 (B)
 「まつりの存続とまちの安全性の確保」(愛知県西枇杷島町)

(株)都市研究所スペーシア 伊藤彩子 (B)
 「津島市中心市街地地区 歴史を活かしたまちづくり計画 本町筋・天王通りの将来像を考えるワークショップ」(愛知県津島市)

(株)日建設計 名古屋オフィス 藤森幹人 (C)
 「市民主体の森づくり」(愛知県岡崎市)

(株)日本設計 黒野雅好 (C)
 「NPO法人まちの縁側育くみ隊の活動について」(中部一般)

(株)UFJ総合研究所 今村洋一 (A)
 「都市マスタープラン策定に係る中学生を対象としたワークショップ」(愛知県豊田市)
 
ランドブレイン(株)名古屋事務所 外山 (A)
 「都市近郊の農村地域における住民主体のまちづくりルール作成・運営の取り組み」(岐阜県可児市)

<紙上参加>
 (以下は、各社1名という枠や急遽出席できなくなったため事例シートの提出のみとなりました)

(社)地域問題研究所 池田哲也 (B)
 「住民自身による、地域作りの行動指針『庄内学区まちづくりプラン』の作成」(名古屋市西区)

(社)地域問題研究所 東海林史子 (A)
 「施設整備の基本構想策定にかかるワークショップの企画・運営」(愛知県豊橋市)

(株)都市研究所スペーシア 石田富男 (C)
 「『くわな』まちづくりブックの作成」(三重県桑名市)

(株)連空間設計 今井康弘 
 「『自立型コミュニティ』づくり推進事業」(岐阜県八幡町)

(全体記録:石田富男/(株)都市研究所スペーシア)


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